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バンテージ・ポイント


シークレットサービスのトーマス・バーンズ(デニス・クエイド)は、その日同僚のケント(マシュー・フォックス)とともに、スペインのサラマンカで開催されるテロ撲滅のための首相会談に出席するアシュトン米大統領(ウィリアム・ハート)の警護に当たっていた。そんな中、大観衆を前にスピーチ中の大統領が突然、何者かに狙撃された。パニックに陥る現場で、狙撃の瞬間を目撃したのは8人。だが、彼らの語るストーリーは食い違う。大統領暗殺事件の陰に隠された真実とは…? 黒澤明の『羅生門』の手法を取り入れて、目撃者8人の異なる視点から大統領暗殺の15分を描き出すタイムリミット・サスペンス。

バンテージ・ポイント 映画作品情報 - シネマカフェ

MOVIX宇都宮にて。
大統領暗殺テロという大事件を、SPや大統領本人、犯人グループや偶然居合わせた傍観者など、様々な形でその事件に関わった人たちの視点を通して描かれていく作品。
たった一つの事象でも、複数人からの視点を元に構築していくとこれほどまでに立体的に見えるのかととても驚きました。非常に面白かったです。


この作品を見てすごく感じたのが物事の一面を知っただけで全容を分かった気になる事の怖さです。


例えば凄惨な事件が起こった時に、報道された内容を鵜呑みにしてしまって憶測で犯人に仕立て上げられそうになったりなんて事が往々にしてあります。事実は見る人それぞれにありますが、決してそれが真実とは限りません。もっと多面的に見ることで初めてその真実が見えてくるわけです。


大事件なんておおげさな話ではなくても、身近な人についても同じ事がいえると思います。
仲が良くてその人の事をよく知っていると思い込んでいても、実は全然違う性格だったり考えを持っていたりするわけです。
一緒にいる時は楽しくて面白い人だったのに実は影である事ない事を言いふらすようないい性格だったり、取っつきにくいなと思ってたけど話してみるとすごく話やすくて仲良くなったりなど、一見○○だけど××なんていう例は枚挙にいとまがありません。誰しも経験があると思います。


大統領が銃撃された瞬間。あれだけのSPがついていても大統領を守れなかったという事への恐怖と、手段を選ばずにテロを遂行するテロリストへの畏敬の念が強く湧き上がってきました。
ですが、時間が経ち、テロリスト実行犯の抱える問題や状況、心境。それが明らかになるにつれてその思いも次々と変わっていき、考えも変わりました。それら全ての情報を元に改めて銃撃事件を見直してみるとまた違った見方になり、それに対して感じる感情も大きく異なってきます。


何事も最初に入ってきた情報だけで全てと判断するのではなく、さまざまな視点から物事を合理的に判断しようとする意識は忘れずにいたいと思ったのでした。


物事を一面だけ見て判断することの不合理性を肌で実感できる作品でした。

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