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ハプニング


いつもと同じ穏やかな朝を迎えたセントラルパークに、突然何者かの叫び声が響き、次々と人々は倒れ、謎の死を遂げていた。さらに別の場所では、次々と人々が屋上から転落する大惨事が起きていた。そしてこの原因不明の異変は、ニューヨークのエリオット(マーク・ウォールバーグ)が勤める学校にも伝わり始める。エリオットは、同僚のジュリアンに誘われ、彼女の母親の住むフィラデルフィアへ避難することに…。だがこの謎の見えない脅威は、急速にアメリカ全域に広まり各地で大パニックが起きていた。エリオットは、妻と娘と共に安全な場所へ避難しようとするが――。『シックス・センス』や『サイン』のM・ナイト・シャマラン最新作。

ハプニング 映画作品情報 - シネマカフェ

MOVIX宇都宮にて。
平和な風景が一変、突如、死に走る人々。目に見えるなにかが起きたわけでもないのに、突如として日常が変貌していく様子があまりに異様な上に、その見えないものにとらわれまいとおびえる人々がとてもリアルでよかったです。


自分たちを追い詰めている「なにか」の正体がまったく分からないって言うのはやはり怖いと感じます。
風が吹き、木が揺られている、ただそれだけなのに、突如その場にいる大勢が何かにとりつかれたかのように一斉に死に走りだす様子はやはりどうしたって理解出来ないし、その正体不明感がこの作品の怖さの源です。


また、この作品では狂気にとらわれた人々が自殺をするシーンが多く出てくるのですが、その自決のバリエーションがあまりに豊富で参ってしまいました。
とくに工事現場でビルの上から次々と作業員が飛び降りるシーンと草刈機に巻き込まれるシーンはひじょうに凄惨でトラウマ映像として記憶に残りそうです...。よくまぁ、あんなシーンが思いつくもんだと感心してしまいます。


さて。
この作品ではなぜ人々が死に走ったのかは明確な答えが打ち出されていません。植物から毒素が出てたという説が一番もっともらしく取り扱われていましたが、でも違うんだろうなというのが見終わっての感想です。
何となく思い出したのはレミングの自然淘汰です*1。レミングが大量に増えた結果、種として生き残るために大量のレミングが海に飛び込んで死んだという話なのですが、人間もまた増えすぎた事をなくメタに非難しているようなそんな印象をこの作品から受けました。
作中で有力説として描かれていた、草木から毒素が...っていうのはおもしろいなと思うけど、でも自然からの報復というのは何となく違うんじゃね?という気がしました。悪を自然と考えるのは私としてはとても不自然に感じるし、やはり人間という種が原因のような気がします。


見えない何かに追われる怖さやそれが原因不明だという恐ろしさはとても秀逸ですし、適当な原因を掲げてすっきりとした終わりにしなかったラストも非常に好印象です。余韻超重要。
でもどこか物足りなさを感じる作品という中盤までに受けた印象は、結局最後まで抜けませんでした。すごく惜しいなあ。

公式サイトはこちら

*1:最近はこの話は本当の話ではなくて捏造だという説が有力だそうです