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彼が二度愛したS


N.Y.のパワー・エリートたちの間を漂流する孤独な会計士・ジョナサン(ユアン・マクレガー)はある日、エリート顧問弁護士のワイアット(ヒュー・ジャックマン)と出会い、人生が一変する。エグゼクティブのためだけに存在する秘密クラブ。そこで彼は、美しく優雅な女たちとのホテルでの一夜限りの情事にハマっていく。名前が“S”から始まることしか知らない、ミステリアスな彼女(ミシェル・ウィリアムズ)に出会うまでは…。ヒュー・ジャックマンユアン・マクレガーミシェル・ウィリアムズという豪華トリプルコンビによる共演が実現!

彼が二度愛したS 映画作品情報 - シネマカフェ

MOVIX宇都宮にて。


毎晩毎晩、適当に相手を見繕っては好き放題やりたい放題なんてうらやまし過ぎる...。
わたしは握った両こぶしを震わせながら思わずそうつぶやいてしまいました。この設定に心がうずかない男性が果たしてどのくらい世の中にいるのか分かりませんが、もしわたしが大金持ちになったら絶対にこのクラブに入ろうと、つよい決心のもとにこれから社会的に成功するためには何をしたらよいのかを真剣に考えてしまいました。
...というのは半分冗談、半分本気ですが、こういった「お金で解決出来ることはお金で効率的に解決していく合理性」というのは非常によいと思いますし、そういったわたしの憧れの感情をうまくくすぐってくれるストーリー/構成でとても面白かったです。


3人の主演のうち、ミシェル・ウィリアムズだけは初見だったのですが、かわいさとか美しさだけでははかりきれない引力を感じました。嫌な言い方をすれば「男受けのいい顔」という表現になってしまいますが、ものすごく魅力的です。「数回会っただけで男性を虜にしてしまった美女」という非常にハードルの高い役どころだったのですが、彼女であればとても説得力があるし非常によいキャスティングだと感じました。


そういえばこの作品のタイトル(彼が二度愛したS)は秘密に満ちたおしゃれな印象を受けますが、元タイトルはDeception(詐欺)と直球ストレートで味気なさすぎておどろきました。そりゃそうだけど...。

公式サイトはこちら


[追記]
この作品を観て感じたことがあったのでちょっとグダグダと書いてみます。


先日見たとあるサイトで「人はお金や権力をもつとその欲望を際限なく消費していく」という話を読みました。内容がちょっとアレなのでリンクは貼りませんが、通常は外部からの圧力や制限によって自らの欲望のすべてをむき出しに出来ないのですが、その外圧をはねのけるだけの力がある人は制限されることなく自らの欲望を満たしていくと。その結果、常人の欲望がきれいに刈りそろえられた盆栽のような形をしているのに比べて、上記のような力を持つ人のそれは伸び放題の見苦しい概観になるだろうという話でした。
このこと自体の正否はともかくとして、お金や権力をもつことでやれることは増えることは間違いありませんし、その「出来なかったことが出来るようになる」という部分こそが、それらが多くの人に切望される理由の大部分を占めていることは疑いようがありません。


このあたりの話はヤンジャンの「嘘喰い」でもよく描かれているので興味のある人はぜひ読んでみて欲しいのですが、このような話を見聞きすると、やはり人間は動物なんだなと思うのです。理性や論理を身につけたと言っても、結局は本能に逆らえなかったり率先して本能に従ったりして欲望に身を任せています。
それでも別にいいじゃないと思う一方で、このことをとても気持ち悪く感じたりもするわけで、社会的に成功するとか成功者ってのは一体何なのだろうと悶々とした気持ちを抱え込んでしまいます。いやそれが全然おかしくないっていわれたらそうだよねと思うし、全体と一部を混合して考えている自分の思考がおかしいんだろうと思うんですけどね...。まー、釈然としないんですよ。。。


全然関係ないけどこの作品を観て一番がっかりしたのは秘密クラブに興味津々の自分です。「子どもが2人も居るからもうチンコ取れてもいいよ」と公言してたのに、選び放題やりたい放題という設定に惹かれている自分にはがっかりしました。