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「蟹工船」見たよ


カムチャツカ沖。蟹を採り、船上で缶詰に加工する蟹工船「博光丸」では、出稼ぎ労働者たちは劣悪な環境におかれ、安い賃金で酷使されていた。監督の浅川(西島秀俊)は彼らを人間扱いせず、労働者たちの中には過労と栄養失調で命を落とす者も続出した。そんな中、労働者の一人、新庄(松田龍平)は船から脱出し、幸運にもロシア船に救助される。そこで全く別の世界を目にした新庄は、蟹工船に戻りみんなにいまの状況に甘んじてはいけないと一斉蜂起をけしかける。だが、それはあっけなく鎮圧され、新庄は志半ばで帰らぬ人に…。蟹工船の火は消えたかに見えたが、それでも労働者たちは彼の意思を継ぎ、もう一度立ち上がろうとするのだった。小林多喜二没後75周年にあたる2008年に、再び脚光を浴びた古典「蟹工船」の映画化。虐げられる労働者を松田龍平が演じ、西島秀俊が労働者たちを酷使する鬼監督を演じる。

蟹工船 映画作品情報 - シネマカフェ

MOVIX宇都宮にて。
労働者の権利意識を変えなければいけない今の時代にはマッチしている内容で、たしかに労働者の意識を変えようぜという意気込みはすごく伝わってきてよかったし、そんな労働者たちを扇動する松田龍平もすごく勢いが感じられてよかったのですが、全体としては残念な印象しか残らない作品でした。個々のシーンや個々の人たちはすごくいいだけに、非情にもったいないと感じました。


見ながらまっさきに感じていたのは、この作品にいらなかったものは笑いではないかということです。
これだけ過酷な日常を描いているわけですから安らげる描写を入れたいというのは分かるのですが、でもあえて観客を笑わせる必要があったのかというとわたしはそうは思わないのです。お笑い芸人を入れたから笑わせないといけないと思ったのだとしたら大層間違った気遣いだと思いますし、緊張感あふれる現実という描写がすごくよかったのに笑わせてしまうことでガス抜きになってしまったことにひどくがっかりしました。


笑いあり涙ありの意味を取り違えていないですかと問いたくなる作品でした。
一部をカットすればもっといい作品になりえただけに、本当にもったいないと感じました。


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