映画館へ行こう

映画館で映画を観るのが大好きです

「アバター」見たよ


息をのむほどに美しい遥か彼方のパンドラという星を舞台に、1人の男が様々な発見と思いがけない愛を経験し、やがてひとつの文明を救うために、彼の戦いの旅が始まる――。ジェームズ・キャメロンが、構想14年、製作4年を費やした最新作。

アバター 映画作品情報 - シネマカフェ

TOHOシネマズ宇都宮にて。3D字幕版にて鑑賞。


これだけホームシアターが安価になってきた現代において、わざわざ映画館に足を運ぶことの意味というのはなかなか見つけにくいです。元々映画が好きだとか、よりよい鑑賞環境に興味があるという人でもなければ「DVDが出たらレンタルして家で見ればいい」と思う人が大勢ではないかと感じています。
わざわざ遠出して大勢の中に行くのは面倒だとか、鑑賞料金が高過ぎるとか、まあ行かない理由なんてのはいくらでも出てくるわけで、そういう「行かない理由」を押しのけるほどに映画館に足を運びたくなる力/魅力が映画にはもう残されていないのかも知れないと感じていました。それはもちろん映画館や映画が悪いという簡単な話ではなく、娯楽がこれだけあふれかえっている現代ではある種しょうがない話でもあると思うのです。


ここ最近は、前売り券にいろいろなサービスをつけて新規顧客を引き付けたり、安く映画の見られる日を作って既存顧客を引きとめたりしてしのいでいる状態でしたが、やはり目に見えるくらいの効果というのはなかなか得られず、スクリーン数は増えたものの観客動員数は横ばいという現状です(参考:50年余りの間の映画館数の変化をグラフ化してみる)。


本作「アバター」はこんな八方塞な状況を打破するきっかけになりうる作品だと期待されていたのですが、鑑賞してみてわたしもその想いを完全に共有出来るようになりました。一切の誇張を抜きにして映像の中に自分が溶け込んでしまったような感覚をこの作品以上に感じることができる作品をわたしは知りません。こればかりは観ていただかないと感想を共有出来ないと思うのですが、臨場感という言葉では形容しきれないほどに「その場にいる空気」を感じることが出来ました。


ストーリーについてはあまりにシンプル過ぎる内容に退屈だという評価をくだす人もいるようですが、この3D映像を心底楽しむのであればこのくらい王道でシンプルな内容がよいと思いますし、シンプルでありながらも観る人を惹きつける語りのうまさもあってわたしは非常によかったと感じました。これについては空中キャンプさんの記事にとても共感をおぼえましたので、一部引用させていただきます。

やはり、物語を成立させるために必要なことは、「なにを語るか」と「いかに語るか」のバランスなのだとあらためておもう。

http://d.hatena.ne.jp/zoot32/20100102#p1


たしかに予告で観た以上のストーリー展開は含まれていなかったというのは事実ですし、そうであるということ自体は論を待たないのですが、その事実をもって退屈と評するのはとてももったいないと思うのです。映像の力を最大限に活かすことを考えれば、これほどよい物語はないというくらいよかったです。


いま一番観るべき作品は何かと問われたらまっさきにこの作品を挙げようと思います。
ただ、3Dで字幕というのは目が超疲れるので吹き替えの方がおすすめかも。


(関連リンク)

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