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「かいじゅうたちのいるところ」見たよ


両親が離婚し、姉のクレアと一緒に3人で暮らす、やんちゃな少年・マックスはある日、母親とケンカをし、外に飛び出してしまった。気がつくとボートで大きな海に出ていたマックスは、やがてある島にたどり着く。そこでマックスが出会ったのは、謎だらけの不思議なかいじゅうたち! 大きくて見た目の恐いかいじゅうたちは、長い間、自分たちを導いてくれるリーダーが欲しくてたまらなかった。彼らは見たことのない小さな男の子に驚くが、やがてマックスを自分たちの王様にする。王様となったマックスは誰もが幸せになれる場所を創ると約束する。しかし、マックスはすぐに気づく。王国を支配するのはもとより、かいじゅうたちとの関係も最初に思ったよりもずっと複雑だということを――。『マルコヴィッチの穴』のスパイク・ジョーンズが手がける、絵本の名作「かいじゅうたちのいるところ」の実写映画化。

かいじゅうたちのいるところ 映画作品情報 - シネマカフェ

TOHOシネマズ宇都宮にて。


ぜんぜんかわいくないきぐるみたちが徐々に見慣れてかわいく見えてくる不思議!!
21世紀になって10年も経つこの時代において、CGではなくきぐるみでこのかいじゅうたちを映像化したということを心から褒めたたえたいです。きぐるみ界のトップスターであるガチャピンに負けず劣らずアクティブに動き回るかいじゅうたちの動きはほんとうにすばらしく、中の人の活躍には頭がさがる思いで鑑賞しました。


本作はマックスがかいじゅうたちとの共同生活をとおして変わっていく成長譚なのですが、マックスの行動や表情をとても丁寧に切り取っており、彼の心理状況や考え方の変化がとてもよく伝わってきてつよく感銘をうけました。
冒頭、姉の友達に自分から雪玉をぶつけにいったものの仕返しをされるととたんに泣き出してしまったり、その腹いせに姉の部屋をメチャクチャにしてしまったり、挙句の果てには母親に八つ当たりをするなどマックスの幼さが目立つシーンが続きます。
ところがその後彼はかいじゅうたちとの共同生活をとおして、周囲に気を配る難しさや頼られる立場のつらさを学びます。その一連のシーンにおけるマックスの表情や行動というのはとにかく切実で、これは子どもが大人になるプロセスだということをつよく印象付けられます。


ここでわたし自身のこととして考えてみたのですが、手がかかることが面倒でしょうがなかった子どもも気づけばいろんなことが出来るようになっていて、その成長の早さに驚かされることがよくあります。ですが、わたしは子どもたちが成長して出来るようになったという結果はよく知っているものの、その変化の過程をほとんど見ていないのです。
いまさらですが、それってものすごくもったいないことなんじゃないかなと本作を観て感じたのでした。きっとマックスと同じように成長しているんだろうし、そういう変化の一つ一つをもっと記憶しておきたいと思いました。


とてもうつくしいシーンも多く、記憶に残る映像に満ちた作品でした。
非常におもしろかったです。


ちなみに、この作品が絵本の実写化ということをアピールしたために子連れで観に行った人が多かったようです。わたしの観た感想としてはこれは子ども向けとは思えませんし、じっさいに途中で飽きてしまって場内をうろうろする子どもがいたという記事をいくつか読みました。わたし自身はレイトショーだったので事なきを得ましたが、宣伝する人はもう少しアピールポイントを変えたり、連れてく方も予告を一度はとおして観ておくくらいの対策はした方がいいんじゃないかと思ったのでした。


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