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「スープ・オペラ」見たよ


30数年いっしょに暮らしていた叔母のトバちゃんが家を出て行き、ルイ(坂井真紀)の心にぽっかりと穴があく。ある日、トニーさん(藤竜也)という変なオジサンが家に転がりこみ、さらに妙に明るい若者・康介(西島隆弘)も同居することに…。そしてルイの人生は輝きを増して、回転木馬のようにくるくると回り始める。たとえ関わった時間が長くても短くても、恋人であってもなくっても、大切な人がいることの幸せに気付く――。

スープ・オペラ 映画作品情報 - シネマカフェ

MOVIX宇都宮にて。


人は常に環境の変化を求める一方で、変わって欲しくないという気持ちももっています。この2つの感情は決して矛盾するものではなくて、新しい環境を求める探究心と、危険なものが跋扈する未知の環境を避けようとする本能の表れであり、これらのいずれが欠けたとしても人間としては不完全な状態であるとわたしは思います。この両者があるからこそ、人は変化に対応しながら生きていけるのです。


本作はそんな相反する感情に振り回される人たちのお話であり、とても不思議な物語でした。正直、冒頭から15分くらいはつかみどころがなさ過ぎてどう受け止めてよいのか困りに困ってしまったのですが、この作品の空気やペースに慣れてくると途端に作品の世界に引き込まれてしまいます。
見知らぬ人同士という一見ありえない組み合わせとも思える人たちで作り上げられる同居生活は、意外にもとてもうまく作り上げられていきそのうまくいく様子は見ているだけでとても心地よく感じられます。正直こんな生活してみたいと感じました。互いが互いを同居人として必要としているけれど、でもその人間関係に決して縛られ過ぎることなく互いの個を尊重する共同生活はいいところばかりでとてもうらやましいと感じたのです。
ところが、こんな表面的な部分だけの関係というのはとてももろく、誰かひとりが欠けたりちょっとした環境の変化によってあっさりとその姿を変えてしまうのです。春になれば新緑が芽吹くように、秋が来れば紅葉するように、この世にある様々なものは季節や環境でその姿を変えていくのは当たり前の事であって人間関係も同様で環境に大きく依存してその形を変えていきます。時には形を変えた結果として、こわれてしまうこともあるわけです。


何だか何を書きたかったのかだんだん分からなくなってきたし、そもそもこの作品のラストもよく分からなかったのですが、でも映画としてはとても魅力あふれる作品でした。わたしにとって変わってほしいもの、変わってほしくないものっていったいなんだろうな。


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