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「SP 野望篇」見たよ


「仕方がないだろ。大義のためだ…」。尾形(堤真一)の言葉に、猜疑心と困惑の色を浮かべ対峙する井上(岡田准一)。あの出来事から1か月。東京、さらには日本の国家システムを根底から揺るがすテロが企てられていた。全ての脅威は、六本木の街から始まる…。脅威の存在を四六時中シンクロしてしまう井上。さらにテロリストの魔の手は、第四係のメンバーにも襲い掛かることに。衝撃の発言をした尾形の狙いは? そして遂に、井上と尾形は、あの惨劇の駅前広場で向き合うことになる――。

SP 野望篇 映画作品情報 - シネマカフェ

TOHOシネマズ宇都宮にて。大人気ドラマの映画化の前編。


ちょうど2年前の年末。
年末年始の休みに入ったわたしは、大晦日を間近に控えたこの時になってやっと重い腰を上げて年賀状を書くことにしました。枚数にすればわずか30枚程度なのですが、普段から手書きでメッセージを書くことに慣れてないこともあってなかなか大変な作業でした。でもまぁさすがに面倒だから...と出さないのもアレだなと思ったわたしは3時間くらい黙々と書き続けて何とかあと数枚というところまでたどり着いたのです。

そんな中、一休みしようとテレビを付けたときにやってたのがドラマ「SP」の再放送でした。
当時はあまりドラマを観ていなかった*1ので、何となく付けて眺めていただけだったのですが徐々に物語に引き込まれてしまい、気付いたら年賀状そっちのけでテレビにくぎ付けになってしまっていました。
結局、その日の分の放送はすべて観てしまったために年賀状は朝まで書き終わらず散々な目にあったのですが(←自分のせい)、翌日の深夜もその続きを観てしまい、大晦日の早朝に寝不足の目をこすりながら年賀状を書く羽目になってしまったのです(←これも自分のせい)。
自らの体を盾に要人を守るという使命に燃えるSPという存在がかっこいいと感じたのと、真木よう子さんが超かわいかったこと。そして何よりも良かったのは「国家」 VS 「反体制組織」というスケールの大きさとそのリアリティを伝えてくれる演出の素晴らしさでした。登場人物が魅力的な上にストーリーも面白いわけですから、これはもう楽しくないわけがありません。
先日から土曜日に再放送されていたので観てたのですが、2年ぶりに観た感想はまったく以前と変わらず、とてもおもしろいドラマだと感じました。


そんな大好きなドラマの映画化ということで本来であればとても楽しみにすべきなのでしょうが、正直これは観るべきかどうかとても迷いました。
というのも、本作のような流れはここ数年ヒットしている邦画に多い「ドラマ→映画化」という流れそのものであり、そしてそれらの作品は軒並みどうしようもなくつまらない作品ばかりなのです。これについては具体的な作品名を挙げた方が納得していただけるのかも知れませんが、何かを褒めるために他のものをけなすのも何だか気が引けるのでとりあえずそういう作品が多いという指摘にのみ留めておきます。
そして、そういった映画のまらなさもなのですが、それがヒットしてしまうという現実。そしてヒットするが故に量産されることになり、その結果、質の悪い作品も量産されというバッドスパイラルに陥っていると感じています。
以前はこういった作品を観た上でdisるのも楽しかったのですが、結局観てしまうことがそもそもよくないことなんじゃないかと思うようになり、最近ではなるべくドラマから派生した映画化は観に行かないように心がけていました。わたし一人が観に行かないことなど、何か効果があるとはさすがに思っていませんが、でもこれがわたしに出来る唯一の抵抗なわけでして、不買運動ならぬ不鑑賞運動を行っていました。


そんなわけでこの思想に則ればこの作品も観るべきではないのでしょうが、ドラマは本当に面白かったしあのドラマでの結末をどう映画でまとめるのか?という部分については気になっていたので観に行くことにしました。
↑長い言い訳!


さて。映画の感想としては、ドラマの空気をうまく内包させながら映画ならではの迫力も付加したよい映画化でした。
冒頭の追跡シーンの疾走感や迫力はとても素晴らしく、映画が始まってもガヤガヤとうるさかったしょうもない観客連中を大人しくさせるには十分なくらいの引力がありました。予告でも出ていた追跡シーン直前の爆発CGはとても残念な感じでしたが、それ以降の岡田君の頑張る姿(走って、捕えて、殴られて)にはCGやスタントに頼りきりではない生の迫力がすごく感じられて非常にグッときました。
その勢いのままラストまで突っ切ることが出来ればよかったのですが、さすがにそういうわけにもいかず、ところどころ失速した空気もあったのですが、それでも最後まで緊張感を保ったまま展開したのはよかったなと。
正直、「このくらいの内容だったらドラマでやってもよくね?」という気持ちも無くはないのですが、でも映画館と素晴らしい映像・音声を堪能できる場所で観ることで、より一層楽しめる内容でもありましたので、そこはまあ納得はできたかなと。


ただ、ひとつだけ言いたいのはやはり映画を前後編で2部構成にするのは止めて欲しいということです。
この作品にしたって上映時間が100分にも満たないくらいなんですよ。ホント短いんです。次の革命篇がどのくらいの上映時間なのか分かりませんが、もし同じくらいの上映時間だとしたら多少長くても1本にまとめていいんじゃないの?と思うわけです。
そりゃ2部構成にした方が2倍儲かるってのは分かるんですが、でも待つ方の身になってもらえば半年も待たされることがどれだけ不愉快なのか分かると思うんですけどね。


待つことも楽しみ?だなんてのは作り手の勝手な言い分で、2時間でちゃんと完結させられるならその方がいいに決まっています。
それが出来ないならテレビドラマでやればいいんですよ。元々そういう作品なんですから、そっちの方が適してるに決まってます。


この作品が好きだから革命篇も観るでしょうが、でもこの内容をあえて2部構成にしたことについては納得出来ないだろうな。


「残念だよ...。本当に残念だよ。」


公式サイトはこちら

*1:今もほとんど観ていませんが