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「チャプリンの独裁者」見たよ

『黄金狂時代』のC・チャップリンが放つ、ヒトラー独裁政治を痛烈に風刺したコメディ。チャーリーが独裁者と理髪師の2役をこなす、チャップリン初のトーキー作品。

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TOHOシネマズ宇都宮にて。午前十時の映画祭にて鑑賞(26本目)


ストーリーを楽しむ作品として考えると前の週に観た「ライムライト」の方が面白かったのですが、この映画が撮られた時代背景をふまえた上でこの作品がやっていることを冷静に受け止めると、これはとんでもなく挑戦的で勇気のあるすばらしい作品であると感じたのです。
独裁政権下で圧政を強いる人たちのやっていることが本質的にいかにくだらないことなにかということや、戦争がどれだけ不毛さなのかということを、それらを徹底的にバカにしてこきおろすことで表現していることにただただ感心させられました。
これが戦争の跡がまったく見当たらなくなった現代に撮られた作品であればまったく驚くに値しないのですが、戦時中の1940年に撮られている事実を知ってしまうと、驚くよりほかありません。


チャップリンのユーモラスな動きや発言/行動で場内は終始笑いに満ちていたのが印象的でした。テーマはこんなに重苦しいのにすごい。
そしてラストのチャップリンの演説は本当にびっくりしました。心の真ん中が彼の言葉に震えるような感動をおぼえました。弱気な性格がにじみ出るようなしゃべり方から、徐々に観る者を惹きつけてやまないまさに独裁者のような自信にあふれた立ち振る舞いに変わっていく様子には驚かされるばかりです。


ちなみに、この映画を観に行った回でおもしろいお爺ちゃんがいました。twitterにはつぶやいておいたのですが、なかなかオフェンシブな行動で周囲をびびらせていて愉快でした。

最近映画館で観た面白い光景(その2)。映画も面白いけど観に来る人も相当ハイレベルにユニークで面白い午前十時の映画祭で「チャップリンの独裁者」を観たときのこと。始まって早々の戦争のシーンでミサイルがうまく発射されず、その場でポトリと落ちるシーンで「爆発するぞ!」と叫ぶ爺さん。

映画館で出会った変な人の話 - Togetterまとめ

普段であればあまり好ましい行為ではないのですが、この映画だと何となく悪い気がしなかったのはちょっと不思議な気分です。

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