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「シュレック フォーエバー」見たよ


子にも恵まれ平和な毎日を過ごすシュレック家。しかし、シュレックは怪物としてのかつての自由な日々を懐かしんでいた。そんな中、「遠い遠い国」の王の座を長年狙っていたペテン師の魔法使いランプルスティルスキンから「1日だけ入れ替わろう」と持ちかけられ、すっかり彼の罠に陥り、契約書に署名してしまう。するとシュレックは別の次元の「遠い遠い国」へ投げ込まれ、代わりにランプルティルスキンが王として君臨することに。シュレックはフォオナ姫と遭遇することも恋に落ちることもなく、友達もいない孤独な生活を過ごすことになるのだが…。

シュレック フォーエバー 映画作品情報 - シネマカフェ

TOHOシネマズ宇都宮にて。3D版で鑑賞。

4作続いた人気シリーズですが、わたしにとってはこの作品がシリーズをとおして初の鑑賞作品でした。過去の作品が未見であることが作品を楽しむうえで障害になるのかなと心配しましたが、実際にはそんなことは杞憂に過ぎず非常に楽しく鑑賞できました。


幸せって何だろう?という疑問をえぐり出して描かれたすばらしい作品。


わたしには二人の子どもがいますが、育児に積極的に参加しているのかと問われると胸を張って「YES!」と言えない部分もあります。
それでも、今でこそお風呂に入れたり遊びに連れて行ったりとそこそこ関わろうという意思がありますが、昔はまったくそんな意思のない時がありました。特に上の子が生まれた当時は仕事が忙しいのを理由にして、プライベートは好きなことをやって過ごしていました。自発的に子育てに関わろうという気持ちや意識がまったくなくて、それはマコ*1に全部任せておけばいいと思っていたこともありました。
本当に我ながら恥ずかしいんですが、自分のやりたいことが最優先でそれ以外のことはすべて後回しにしてたんですよね。


その後、いろいろとあって子どもとの時間を持とうと思うようにもなったのですが、実際に子どもと一緒に過ごすようになって感じるのは「自分の自由時間を削らないと子どもと一緒の時間は作れない」ということです。
仕事をしている時間を削るわけにはいかないし、ましてそれ以外の寝たりご飯食べたりする必要最低限な時間を削るのも不可能。となると、それまで本を読んだりゲームをしていた自由時間をその時間に割り当てるしかないのです。当然と言えば当然ですが、最初の頃はこれがなかなか割り切れませんでした。


自分のやりたいことを最優先に出来ないことに強いストレスを感じたのですが*2、ふとその時の感情を思い出してみるとその苛立ちの感情こそ、この作品でシュレックが感じた怒りと同じだったのです。
それまでは周囲の事なんかお構いなしに好き勝手してたのに、突然それが出来なくなる不便さへのいら立ちとまったく同じ。


つまり、みんなに恐れられていた頃に戻りたいと強く望んだシュレックの気持ちは、言い換えれば独身に戻りたいと願う男性の気持ちに一般化されているわけです。まあ、設定自体が結婚して子どもが出来たときの話なのでいまさら書くまでもないのでしょうが、でも金銭的にも時間的に自分を縛りつけるものは何もなかった時に戻りたいと願う気持ちを感じたことがある人は、ものすごく共感をおぼえる設定なのです。
すごくわかる。


そして、「手にしているものの大事さは失わないと分からない」というわかりやすく教訓めいているのもまたすごくいいんですよね。
そうそう。そのとおりだよねと超うなずいてしまった。
最初は自分の自由時間を無理やり削って子どもとの時間にアサインしているつもりだったのが、気付けば自分が一番やりたいことが子どもと遊ぶことになってしまっているのを「軒先を貸して母屋を取られる」と表現するのは完全におかしいと思いますが、でもおおよそそんな感じなんですよ。もちろんシュレックだって同じだっただろうし、彼自身も今、自分が幸せを手にしていることくらいちゃんと気付いていたはずなのですが、でもそれ以上に現状への不満が大き過ぎたために一度失わないとその大事さが理解出来なかったのです。それが悲劇であり喜劇だったわけです。


客観的に考えれば「自分のためだけに時間やお金が使えた方がいいじゃん」と思うのが自然かも知れませんが、でも実際にはそうじゃないんです。ただ言葉だけではなかなか伝わらないと思うし、それを説明しようと思っても言葉だけではまったく伝わらない気がするのです。
言葉だけで説明しようとしても「I don't understand」と言われてしまうだろうし、それに対してわたしは「Which part?」というしか出来ないんですよねー*3


本作は理解しあえない両者の溝を埋めてくれる役割を担ってくれる、そんな作品なんじゃないかなと思います。



とまあ作品自体は概ねよかったのですが、前日、友近藤原紀香のモノマネをしてたのを見たばかりだったので藤原紀香の声を聞くたびに笑ってしまい、終始おかしくてクスクス笑いどおしだったのはちょっと残念でした。っていうか主演の声優二人おかしくね?


公式サイトはこちら

*1:

*2:今思うとそのくらいの時間も他者に割けない狭量さが恥ずかしくて仕方がありません....

*3:って、「ソーシャル・ネットワーク」の予告観て思いついただけです