映画館へ行こう

映画館で映画を観るのが大好きです

「これでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫」見たよ


小学館の編集者、武居俊樹さんが綴ったエピソード集「赤塚不二夫のことを書いたのだ!!」を基に浅野忠信主演で赤塚不二夫の人生を映画化。原作では編集者は男性だが、本作では性別を女性に変更し展開される。

これでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫 映画作品情報 - シネマカフェ

宇都宮ヒカリ座にて。


幼い頃。わたしの住んでいた秋田県ではTBSが映るチャンネルがありませんでした。
そのため、同年代の人同士が集まった時によく話題になる「全員集合とひょうきん族どっちが好きだった」という話題では半ば強制的にひょうきん族派に属することを余儀なくされていました。全員集合なんて観たことないよ...。
さて。そんなわけでドリフターズのある生活とは縁遠い毎日を送っていたわけですが、それでも2,3か月に一度くらいはテレビで「ドリフ大爆笑」が放送されていたのでそれだけは毎回欠かさずに見ていました。小学校低学年の頃なんか、もうそれ見てないだけで翌日の話題に入れないくらいの人気番組だったことはよく覚えています。バカ兄弟とかすごい面白かったなあー。


ということで志村けん大好き、ドリフターズ大好きな幼少期を過ごしたのですが、大学生になったある日、ドリフの裏側を特集した番組を見てひどく驚きました。


「ドリフのコントにアドリブはない」


これはもうあまりに衝撃的だったので、その時食べてたピーマン*1を手から落としてしまったという、非常に小さな出来事さえも覚えているくらいショックを受けました。
そりゃコントですから予定調和なところがあって当然なのですが、でもドリフターズのメンバーがあんなにたくさんの練習を積み重ねてコントをしてたと知った時の驚きはもう言葉には出来ないほどでしたし、その時やっと「バカなことをやって誰かを笑わせることは、ただのバカには出来ないんだな」ということを嫌というほど思い知らされたのです。


本作はおバカ漫画で一世を風靡した赤塚不二夫その人を描いた作品でしたが、誰も描いたことのないバカな漫画を描くために苦労を重ねる様子がとても丁寧に描かれていて非常におもしろかったです。華やかに見えるシンクロナイズドスイミングや単にバカをやってるだけに見えるドリフが日々の地道な練習や見えない場所での努力に支えられて成り立っているように、バカな漫画を描いて誰かを笑わせるために真剣にバカをやっている赤塚センセの姿がとても魅力的に描かれていました。
多くの人がくだらないと切り捨てるようなくだらないことも真剣にやればすごく楽しいし、賢く生きることを是とする最近風潮を考えても、こんなふうに人を笑わせられるバカをやれる人間が世の中には必要なんだなとあらためて実感しました。


それと「監督は堀北真希が大好きなんだろうな...」としか思えないような映し方をしているシーンがたくさんありまして、ここぞとばかりに堀北を好き勝手に撮るその姿勢には妥協のない潔さのようなものも感じられました。ささやかにエロいカメラワークに感動したわたしは、職権乱用と言われようと何と言われようとも、本当に撮りたいものを撮るべきなんだなという当たり前のことと向き合ったのでした。


公式サイトはこちら

*1:大学生の時に、よくお金がなかったので何か野菜を一袋買ってきてそれだけを食べるという罰ゲームみたいな食事をよくとっていたのですが、この時はピーマンから種を取り除いてマヨネーズつけて食べてました