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「僕等がいた 前/後篇」をイッキミしたよ


北海道・釧路、春。高校2年生になった高橋七美(吉高由里子)は、クラスの3分の2の女子が好きになるという、矢野元晴(生田斗真)と同じクラスになる。はじめは意地悪でむかつくやつとしか思えなかったが、矢野の時折見せるに優しさに惹かれていく七美。天真爛漫に見えた矢野が、裏切られた元恋人との死別という過去を引きずっていることを知った七美は、しだいに矢野への気持ちを抑えきれなくなっていく…。高校から大学、そして社会へと激動する10年以上の時の流れの中、釧路、札幌、東京を舞台にくり広げられる純愛ストーリー。

僕等がいた・後篇 映画作品情報 - シネマカフェ

TOHOシネマズ宇都宮で前篇と後篇を一気に観てきました。

前篇は一ヶ月前に一度観ていたのですが、後篇を観る前にもう一度前篇を観ておきたいと思い立ってイッキミをすることにしました。10:10から12:25まで前編を観て、そこから休憩約10分を挟んで12:40から14:50まで後篇を観るというトータル4時間半にも渡る長丁場でしたが、その分思う存分「僕等がいた」の世界を楽しんできました。


高校時代というまぶしいばかりの青春時代のライトサイドを徹底して描いた前篇は、一部どんよりするシーンはあったものの概ねその輝かしい毎日に対する羨望を煽りたてるように仕上がっていて大変楽しく鑑賞できました。
スクールヒエラルキーの頂上に位置する人たちの青春を拝ませていただくという意味では、歌わなくて踊らない「ハイスクールミュージカル」というのが一番近い表現かなと思いました。


それに対して、後編は徹底して生田君演じる矢野の窮状と、それによって引き裂かれていく矢野と高橋の様子が描かれて、観ていてものすごく気分が滅入ります。前篇をライトサイドと言いましたが、その言い方を借りれば後篇はダークサイドのお話です。わたし的にはぶっちゃけ高橋との仲がどうなろうとどうでもいいのですが、矢野がどんどん疲れ果てていく姿はあまりに痛ましくて観ていてつらかったです。


矢野はどこにいても、なにをしても周りに人が集まるような人気者だったはずなのに、奔放であとさき考えずに行動する母親に振り回されて疲弊していき、いつしかその輝きが日常に埋没してしまうのです。東京でできた友だちともいつの間にか疎遠になってしまい、定期的に連絡をとっているのは亜希ちゃんだけ...。

そんな疲れ切った矢野に対して、高橋は高橋で電話が無いことをメールで叱咤したりするわけですよ。
しかもそれに対して矢野もキレずにやさしく対応しちゃったりして、なんかもうなんで矢野だけがこんな目に合うんだ!と矢野が怒り出す前にわたしが怒り出しそうな勢いでイライラしちゃったんですよね。

生田君に強烈に注目していたとは言え、この作品への没入感は相当のものでして最後まで矢野の幸せを願いながら、楽しく鑑賞しました。


そんなわけで前篇・後篇ともにどちらもすごくおもしろかったのですが、「思い出はいつまでも美しくあって欲しい」というわたしの願望をフルスロットルで全開にできるのは前篇の方だったかなと。あとエンドロールで流れるミスチルの歌を含め、作中で流れる音楽もどちらかと言えば前篇の方が好きなので、トータルで見ればわたしの評価は前篇の方が高くなります。


とは言え、後篇は後篇ですごくよくて、たとえばキャストの実年齢と役柄上の年齢が近いために画的にすごい自然で落ち着いた印象を受けましたし、矢野が東京で友だちになった亜希ちゃんのけなげさやまっすぐさには一気にハートをもっていかれました。亜希ちゃんは矢野の親友である竹内と並んで、共感をおぼえることができるキャラクターでした。

そもそも矢野と高橋についてはクラスの人気者と学級委員(+美男美女)という組み合わせでしたし、さらにわたしとはかなりズレた思考回路をしていたために共感をおぼえるというにはやや遠い存在でした。そのため、その分をおぎなうように竹内君と亜希ちゃんがいわゆる一般の人に近い考え方を提示したり行動で示してくれなかったら、ただ遠い世界のお話としか受け止められなかったかも知れないなと感じました。


物語に一片のリアリティを投じる役割を担っていたこの二人の存在は、実はこの作品の肝だったといっても言い過ぎではないと確信しています。


あとは亜希ちゃんを演じた比嘉愛美さんのかわいらしくて愛くるしい表情は、どんなにじっくりと観ていてもまったく飽きなくてつよく惹かれました。あまりにかわいいので、今度写真集を飼おうと思っているのはないしょです。


後篇については、観終わってからもちょっと重苦しさが残ったり不意に思い出して反芻してしまうくらい余韻を残す内容でしたし、矢野にはもう少し重くない過去を背負わせて欲しかったなと思ったのですが、でもひとつの物語として観た時にはとても満足できる内容でした。


原作が好きな方はどう思われたのか分かりませんが、わたしは楽しんで観てきました。



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