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「宇宙兄弟」見たよ


遠く幼い日に交わした約束。「兄弟で一緒に宇宙飛行士になろう!」その夢を叶えた弟、ヒビト(岡田将生)。会社をクビになり無職になった兄、ムッタ(小栗旬)。弟からの一本の電話で、兄は再び宇宙を目指すために動き出すのであった。

宇宙兄弟 映画作品情報 - シネマカフェ

TOHOシネマズ宇都宮で観てきました。


わたし自身が男兄弟だからというのもあるのですが、兄弟を描いた作品が大好物です。
最近の映画だと「ゆれる」や「マイブラザー」なんかすごく大好きでして、兄弟がテーマ!と言われるとそれだけでその映画のことが観たくなってしまいます。その点、この「宇宙兄弟」はタイトルにすでに兄弟と入っていましたので、張り切って初日に見に行ってきました。
兄弟対決よりも兄弟の絆みたいなものがクローズアップされていたのはいささか好みから外れますが、同じ環境で同じ親に育てられたことで生まれる類似性と、兄と弟という立場の違いが作り上げる異質性がよく描けていたと感じました。


さて。まずは作品の感想ですが、原作は未読でしたが状況の説明や物語の語り口はとても簡潔で分かりやすく、すぐに作品の世界に入り込めるよい作品でした。また、物語の抑揚のつけ方もとてもうまく、メリハリある展開は観ていて飽きる瞬間がなくとてもおもしろかったです。

ただ、物語を2時間という尺におさめた影響なのか、わかりやすい反面、登場人物の描写には物足りなさをおぼえるところもあって、たとえばお母さんとお父さんといった身近な人や、ムッタといっしょに試験を受けた人たちの人となりみたいなものをもう少し描いてほしかったなと感じました。

そこだけは残念。


この作品で一番好きなシーンは月に旅立つ前に、ヒビトがムッタをアメリカに呼び寄せて自分の部屋に連れて行ったシーンです。


周囲から見ればヒョウヒョウとした態度で訓練をこなして周囲に溶け込んでいるように見えるヒビトも、実は毎日繰り返される厳しい訓練や、宇宙に行くことへの不安を抱えていたと思うのです。


自分は本当に宇宙に行ったほうがいいのか?
こんな思いをしてまで宇宙に行きたいのか?


おそらく、そんな考えが頭から消えなくなったヒビトは、自分が宇宙に行きたい、月に行ってみたいと思ったきっかけを作ってくれたムッタをアメリカに呼び、宇宙を渇望する気持ちの原点に戻ろうとしたんじゃないかと思うのです。いわゆる原点回帰というところなのでしょうが、ところがひさしぶりにあったムッタは子どもの頃に掲げた夢などすっかりとあきらめていて、ヒビトと自分はもう違うんだということを言ってのけるわけです。


自分の原点を作ってくれたムッタはもういない。
それを知ってしまったヒビトの心に訪れたがっかりする気持ちというのはすごくわかるんですよ。いまもあるはずと信じていた光景が実はもう過去の憧憬になってしまっていたと気づいた瞬間の落胆は本当につらいし、それが伝わってくるとてもよいシーンでした。


そして、この作品ですごいなと思ったのが、ムッタとヒビトの子どものころを演じた二人と大人になってからの二人の外見に連続性を持たせていた点です。どういうことかというと、まずは写真を見ていただいたほうが早そうなのでとりあえず並べてみます


(子ども時代)


(大人になってから)



これ、結構すごいと思うんですよねー。
ただ似ているというだけだったらこんなに興奮しないのですが、そうではなくて「この二人の子どもが年を経て大きくなったら...」と想像した時に思い浮かんでくる姿がものの見事に大人になってからの二人と合致していることに、とても感心したのです。

似ている子をキャストしたというのは当然として、それ以外にも髪型や着ている服の色なども工夫したおかげで、小学生のころと大人になってからという非連続な時間をうまく接続してみせたところはすごくよかったです。


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