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「メリダとおそろしの森」見たよ


自由を愛する王女・メリダは、王家の伝統を重んじる厳格な母親としばしば対立していた。ある日怪しげな鬼火に導かれ、森の魔女のもとへ辿り着いたメリダは、「運命を変えて欲しい」と魔女に頼む。だが、太古の昔より人間が森の魔法を使うことはタブーとされており、魔女が呪文を唱えたとき、恐るべき呪いが王国にかけられてしまう――。

メリダとおそろしの森 映画作品情報 - シネマカフェ

(注意)
本エントリーには作品の内容に触れている部分がありますので未見の方はご注意ください。


TOHOシネマズ宇都宮でハホ*1と観てきました。


子どもの自立と親の受容を描いた作品でしたがとてもおもしろかったです。

一国の王女として生まれたためにさまざまな制約を受けながら育ったメリダが「誰にも何にも縛られずに自由でありたい」と強く願う気持ちが、メリダを奔放なキャラクターとして描くことですんなりと受け入れられるよう演出されていてよかったですし、彼女が自由を求めるのは決して単なるわがままではなく、自分の意思とは無関係にさまざまな役割を押し付けられることに反発する、つまり親からの自立に目覚める一歩として描かれているところに共感をおぼえました。


そしてそんなふうにメリダの気持ちに共感をおぼえた一方で、母親として、そして王妃としてメリダを御して正しく一国の長たる責任ある立場にあることをメリダに自覚してほしいと願うエリノアの気持ちも同じくらい分かるなと思ってしまったのです。


メリダの視点で観ればエリノアの押し付けはもはや無茶振りとしか言いようがないのですが、それでも国を治める立場にある人間であることを鑑みれば止むを得ないと思ったりして、どちらの気持ちも分かる辛さに板挟みになってしまいました。


どちらも本質的に間違っているわけではないだけにどちらか一方に肩入れすることができない状態。


こういう状態って日常でもよく見かけることでもあるよなーと思って観ていたのですが、本作のおもしろいところは、そんな平行線の考えをもつ人同士がお互いを理解しあうきっかけとして、エリノアがクマになってしまうというハプニングを使ったことです。

具体的にいうと、メリダが魔女の力を頼ったためにエリノアがクマになってしまうというイベントが起こるのですが、この異常事態がメリダとエリノアを「人間同士」ではなく「人間とクマ」という別の立場に置き換え、そしてそれをきっかけにお互いの立場や視点が違うことを理解して受け入れようとします。

その相互理解にいたるプロセスがとても丁寧に描かれていてグッときました。


あと、AKBの大島さんが吹き替えを担当されたということが話題になっていましたが、他の本業の声優さんたちと比べるとやはり声の線が細い印象を受けたものの、メリダの声役としては余裕の及第点でした。作品の世界観ともマッチしていて、とてもよかったです。


それとメリダの髪の毛に代表されるCGもすごくよかったですし、ちょっと暗すぎるかなと感じた3D映像も作品の世界観をうまく演出していたと言われるとたしかにそういった一面もあるよなと納得してしまいました。映像は全体的にすごく素敵でした。




公式サイトはこちら

*1:長女