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「マダガスカル」「マダガスカル2」「マダガスカル3」見たよ


アフリカと別れ、ニューヨークへ帰ることを決意したアレックスたち。モンテカルロにいる「ペンギンズ」を探しにカジノへ潜入するが、大騒ぎを起こして、スゴ腕のデュボア警部率いる動物管理局に追われることになってしまう。頼りの飛行機はまたしても不時着し、仲間たちがバラバラに! 迫り来る追っ手から逃げるアレックスたちを救ったのは、ダメダメサーカス団の動物たちだった…。

マダガスカル3 映画作品情報 - シネマカフェ

(注意)
本エントリーは作品の内容に触れている部分がたくさんあるので未見の方はご注意ください


初回はTOHOシネマズ宇都宮で3D吹替えで、2回目はハホ*1と二人でMOVIX宇都宮で3D吹替えで観てきました。

過去のシリーズ作品はいずれも未見でしたので観る予定はなかったのですが、あまりに「マダガスカル3」の評判がよかったのでとりあえず観に行ってきたのですがあまりにおもしろくて失神しそうになりました。うそ、おおげさ、まぎらわしいという単語がぴったりくる生き方をしていて「歩くJARO」と呼ばれるわたしですが、これについては一切の誇張抜きでとてもすばらしい作品でした。


あまりにおもしろかったのでこれはぜひハホにも見せたい!と興奮したわたしは、「過去2作品のDVDを購入」→「ハホと2人で鑑賞する」→「ハホを連れて3を観に行く」というステップを踏んで3をいっしょに見に行ってしまうほどよかったです。


動物園という人間の庇護の元で生きてきた動物たちが、心から自分たち自身がやりたいと思うことを見つけるまでの成長譚がシリーズをとおして描かれていました。3作を通じてひとつのテーマを描いている初志貫徹的なまっすぐさはとてもすばらしいと思います。ただ名前を継承して番号がインクリメントされただけの続編映画ではなく、しっかりと物語を紡ぐための続編になっててたいへん感動しました。

シリーズの完結編を見てからそれまでのシリーズ作品を見るという邪道とも言える順番で鑑賞しましたが、結末を知っているからこそ過去の作品も楽しめる面もあると感じました。


細かいことはさておいてまずは過去の作品の感想をまとめます。

マダガスカル

マダガスカル スペシャル・エディション [DVD]

マダガスカル スペシャル・エディション [DVD]

ライオンのアレックス、シマウマのマーティ、キリンのメルマン、カバのグロリアは親友同士。ニューヨークにあるセントラル・パーク動物園でそれなりに快適な生活を送っていた。しかし、ある日シマウマのマーティは、野生の世界への憧れから、動物園を脱走してしまう。そしてマーティの脱走を知ったアレックス達も、彼を動物園へ連れ戻そうと、脱走騒ぎを起こしてしまうのだった。結果、脱走は失敗に終わったが、動物達をアフリカ・ケニアの自然へ送り返すことが決まる。そのアフリカ行きの船旅の途中で障害が発生し、4頭が流れ着いた先はアフリカではなく、マダガスカルだった。

人間のいないマダガスカルの自然の中で、ニューヨークの生活にすっかり馴染んだ4頭の、新しい生活が始まった。

マダガスカル (映画) - Wikipedia


動物園の人気者として何の不自由もなく毎日を過ごしていたアレックスたちが、人間の庇護の元から離れて暮らす姿を描いたのがこの1作目。動物園の人気者として毎日を何の不満もなく過ごしていたアレックスが「脱走を目論むペンギンズ」と「その脱走に乗じて代わり映えのしない日常から抜け出そうとしたお調子者のマーティ」の道連れにされる形でマダガスカルに移住する羽目になるところから物語は始まります。


動物園にいれば食べ物には困らないし大好きなダンスをするだけで人気者になれるわけですから、それがいくら退屈な日々であってもこの恵まれた状況を変えようなんて思わなくて当然とも思うわけですが、一方でその変わらない日常にマーティは不満や疑問をおぼえていてそこから抜け出そうとしたところがすごくかっこいいなと感じたのです。


この作品に限らず、マーティはおバカでお調子者というキャラクターであるがゆえに物語の予定調和を崩す役割を担うことが何度かあります。以前、何かの感想でも書いたのですが(思い出せない...)、繰り返される日常というのは同じ大きさの円を書くのとすごく似ていてそれ自体で完結しているし、そして変えようとしなければ変わることはありません。


最近常々考えているのは、同じことの繰り返しは物事をルーチン化して思考することを奪うのでいいことばかりじゃないんじゃないかということです。
というと誤解されることが多いのですが、変わることがいいことなのではなくて、変わらないことがよくないことなんです。水だって流れがなければドンドン濁るわけで常に変化することってすごく大事なことだと思うんですね。


だからこそ変化するきっかけというかはじめの一歩を生み出すマーティーという存在は、この作品におけるキーとなるキャラクターなんじゃないかなと思ったのでした。


話をストーリーに戻して、初めて野生生活を強いられたことで、極限状態におかれたことでアレックスが野性を取り戻したりと大変なことがたくさん起こるのですが、それを何だかんだおもしろおかしく切り抜けていく描写がとてもすばらしい作品でした。


人間に飼い慣らされた生活からの脱出する第一歩というのがこの作品の位置づけになると思います。


マダガスカル2

マダガスカル2 スペシャル・エディション [DVD]

マダガスカル2 スペシャル・エディション [DVD]

動物園から抜け出して、マダガスカル島にたどり着いてしまった、ライオンのアレックス、シマウマのマーティ、キリンのメルマン、そしてカバのグロリア。何とか故郷・ニューヨークに帰ろうと、ペンギンズや島のキツネザルたちと一緒に、故障した飛行機を修理し旅立った。だが、彼らがたどり着いたのは、ニューヨークとは程遠い、アフリカ大陸はサバンナのど真ん中! 都会生まれの動物たちは、さらに過酷なサバイバルに巻き込まれることに…。ドリームワークス製作アニメーション『マダガスカル』第2弾。

マダガスカル2 映画作品情報 - シネマカフェ

2はアレックスの生い立ちが描かれるところから始まるのですが、本作で描かれるのは群れの中で生きるということ。
前作ではライオンとシマウマ、キリンとカバというそれぞれが異なる動物たちの共存を描いていたのですが、本作では同じ種族の中で生きるむずかしさやめんどくささが描かれています。


ライオンなのにライオンらしさで勝負できないアレックスや、特別ではないと知ってしまったマーティ。
種自体が異なる者同士で仲良く暮らしてきたアレックスたちは、それぞれが異なっていることが当たり前という価値観をもっていたのですが、同種の群れの中においてはその前提は役に立たず、同種の者同士による共有の暗黙知がたくさん必要とされるわけです。


人種が異なる人同士が共存している国家(たとえばアメリカ)に住んでいた人が、急に単一民族国家(たとえば日本)に住みだしたようなものですから、それはいろいろと戸惑いがあって当然ですよね...。


異種の友だちとしか住んでこなかったアレックスたちが群れの中で生きるめんどくささを知ることで、自分はどういう場所で生きるのが生きやすいのかということを知るわけです。

そしてマダガスカル3

動物園を離れてさまざまな世界や暮らしを知ったアレックスたちですが、いくつもの困難を乗り越えて無事動物園に帰りつくものの、結局は動物園に戻らないことを決めます。戻らない理由はとてもシンプルで、自分たちが居たいと思う場所がどこかわかったからなのです。

動物園で与えられた役割をこなして楽に生きることしか考えられなかったアレックスが、たくさんの経験をとおして自分のやりたいことを見つけるということが3作目にしてやっとかなったわけです。ひさしぶりに訪れた動物園を眺める彼らのまなざしは、ひさしぶりに小学校を訪れた人が、学校や机やいすの小ささに驚いて懐かしむようなそんな視線のように見えたんですよね。この1から3で生まれた彼らの変化はただの変化ではなく、大きな大きな成長であってそのアレックスたちの成長がとてもうれしく感じられました。


そしてもうひとつどうしても書いておきたいのはすばらしい映像について。

わたしはいままでいろんな3D映画を観てきたのですが、3Dで観てよかったと思うほどの3D映画は片手で足りるほどしかありません。ほとんどは「3D料金という追加料金をもらうためのオプション」に過ぎなかったです。

ところがこの作品の3D映像はそんなちんけな3Dではなくて、まさに3Dでなければ映画館で観る価値はないと言ってもいいくらいものすごい3D映像なんです。冒頭のみんなが老いてしまったという夢を見るシーンからずっと、3Dによって臨場感が生み出されることを意識した画面作りがされていたと感じました。


そしてその集大成とも言えるのがサーカスのシーンとラストの動物園からの救出のシーンでして、このシーンを見ながらあまりのすばらしさに思わず涙してしまうくらいに映像のすばらしさに感激してしまいました。観てない人にはうまく説明できないのですが、そういう情感に訴えかけるものがこの作品にはあったと断言します。グッとくるどころの話ではないのです。



と、そんなわけでシリーズを追うごとにどんどん物語も映像もパワーアップしているのが感じられまして、こういうシリーズを1からずっと追いかけて観られた人は本当に幸せだよなと思わずにはいられませんでした。これ全部映画館で観たかったな!



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*1:長女