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「ハンガー・ゲーム」見たよ


文明崩壊後のアメリカは、“パネム”と呼ばれる独裁国家へと変貌し、僅かな富裕層のみが住むことを許された都市・キャピトルが、12の地区を支配していた。冷酷な支配者層は毎年、各地区から12才から18才までの男女を選出し、森の中で命をかけた“ハンガー・ゲーム”を開催していた。死んだ父親の代わりに狩猟で家族を養っていたカットニス(ジェニファー・ローレンス)だったが、プレイヤー選出の日、まだ幼い妹・プリムローズが選ばれ、とっさに身代わりを申し出るが…?

ハンガー・ゲーム 映画作品情報 - シネマカフェ

TOHOシネマズ宇都宮で観てきました。


「アメリカの若者に人気の映画」と聞くと、期待に先んじて何やら嫌な予感がわいてくるのはまちがいなく「トワイライト」シリーズのせいです。

アメリカでは10代を中心にものすごい人気を博した作品でして、"ヴァンパイアと人間のラブストーリー"という設定もかなりツボだったのでかなり期待して「トワイライト〜初恋〜*1を観たのですが、これがまた驚くくらい好きになれない作品だったんですよ...。

ただ、設定はすごく好きなんだからシリーズを追うごとにおもしろく感じて好きになるんじゃないか....という期待を持ちながら3年以上新作が出るごとに観続けてきたのですが、残念なことに4作目まで観終えた現時点でもまだまったく楽しめていません。

ここまで観たからには次作の最終章も観る予定ですが、気持ちとしては「期待半分、覚悟半分」という感じでして、もはやわたしは「トワイライト」シリーズがターゲットとしている年齢から外れていて存分に楽しむことは到底かなわないだろうなという諦観のようなものはもっています。なんかもう無理だよね...。


そんな過去がありましたので「トワイライト」と同じ層からの支持を集めているというこの「ハンガー・ゲーム」もやはり楽しめないんじゃないかと不安をおぼえながら観たのですが、意外にもかなり楽しく鑑賞できました。期待していた以上にエンターテイメント性の高い作品でしておもしろかったです。



「突如、世間から注目を浴びる立場の人間として選ばれる」


私はこの作品がアメリカで受けた理由はなんだろうかとずっと考えながら観ていたのですが、ゲーム参加者として選ばれる部分にあるんじゃないかなという気がしました。

「年に1回、18歳以下の子どもたちの中から無作為にメンバーを選び出して1名だけが生き残ることができるサバイバルをさせる」という部分だけを読むと何だかひどい話のような気がするのですが、選ばれてから実際にサバイバルをするまでにはそれまでの生活では手にすることさえ叶わなかったものに囲まれ、おいしいものを食べ、まるでスターダムにのしあがったような絢爛豪華な生活を送ることができるという特典があります。

多くの人たちから注目を浴び、応援され、そしてその命を早々に散らせていくことはとても残酷なことのようにも思えますが、見方を変えると悪くないと思える面も見えてきます。細く長く生きて何者になれないまま死ぬことよりも、自らの命をギュッと短く押し縮めたその対価としてハンガーゲーム参加者として刹那の夢物語を味わって短く生を全うすることは一つの選択肢としてありなんじゃないかと思うと言ったら言い過ぎでしょうか。

もしわたしがいま18歳で先行きがまったく見えない状況であれば、きっと何者にもなれないまま終わることが分かってしまうことが死ぬほどつらいだろうし、つまり「ヒエラルキーの下層で細々と生き長られること」と「ヒエラルキーの上位へ移ることに命を賭してチャレンジすること」のどちらかを選ぶのであれば、おそらく後者を選ぶんじゃないかなと思うんですよね。

30歳を超えて自分のもっている可能性が見えつくした今であれば細々とでも生きながらえることを選んじゃうんですけど、10代そこそこだとそう割り切るのはむずかしいような気がします。

そういう年頃だからこそ、突如理由もなく選ばれてヒーローのようにあがめられて一発逆転に挑戦するというシチュエーションがおもしろいと感じるのかなー、なんていう、映画に関係のあるようなないようなことを考えながら観てました。

ただ、思ったよりはおもしろかったものの、全体をとおして感じたのは「かなり大味で細かい部分は適当に済まされていること」や「結論ありきなのが透けて見えること」による手抜き感です。

細かいことは気にすんな!という声が聞こえてきそうですが、もう少しひとりひとりの登場人物をきっちりと描いて欲しかったなと思いました。詰め込み過ぎなのか、そもそも雑なのか分かりませんけど。


あとひとつすごいうれしかったのが、「エスター」に出てたイザベル・ファーマンが出ていたことです。


彼女が出ているのはまったく知らなかったので、予想外に見ることができて超お得な気分に!
グッと大人になったでござるよ。


公式サイトはこちら

*1:記念すべきシリーズ第一作目