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「伏 鉄砲娘の捕物帳」見たよ


山で生まれ育ち、山の全てを知っている、山のことしか知らない猟師の少女・浜路。2人暮らしをしていた祖父の死をきっかけに、兄を頼り、江戸へとやってくる。そこでは、人と犬の血をひき、人に化けて暮らし、人の生珠(いきだま)を喰らう――“伏(ふせ)”と呼ばれる若者たちによる凶悪事件が頻発、その首には幕府から懸賞金がかけられていた。やがて浜路は、右も左も分からない城下町で、犬のお面を被った白い髪の少年に出会う…。

伏 鉄砲娘の捕物帳 映画作品情報 - シネマカフェ

TOHOシネマズ宇都宮で観てきました。

予告をみたかぎりでは歴史に疎いわたしにはあまり惹かれるストーリーではなかったですし、主要キャラクターの造形もあまり興味がもてなかったのでみるつもりはありませんでした。特に主人公の浜路は、かわいいともかっこいいとも思わなくて惹かれる要素がぜんぜんなかったんですよね...。

と、一度はそう思ったものの「食べずに後悔するよりも食べてお腹を壊せ!」をモットーとする私にとって、もっとも唾棄すべき選択は食わず嫌いして観ないという選択ですので、第一印象を忘れて観てきました。


観ての感想としては、中盤あたりの話をすこし端折りすぎじゃないかと感じる部分もありましたが、でもあの妙にクセになりそうな不思議な世界観はかなり気に入ったし、あれだけ惹かれないと思っていた登場人物たちも作品を観終えたときには愛しくてたまならないくらいに思い入れが出てしまいました。


まったくかわいくないと思っていたキャラクターがいつのまにか愛しく感じてしまうという極端なほどの印象の変わりっぷりは「WALL・E」におけるキャラクターへの印象の変化をほうふつとさせられました。こんなに観る前後で印象の変わる作品もめずらしいなと思ったのですが、「WALL・E」と並べるにはやや見劣りするものの、でもとてもよい作品でした。


また、上述したとおり世界観がとてもユニークでおもしろく、「人と犬の合いの子として生まれた伏の存在」と「古さと新しさがみごとなバランスで同居した江戸の都の描写」がやけにかみ合ってみごとに唯一無二な世界を築き上げていました。こんな江戸、見たことなかったです。古き良き時代として過去を描くのではなく、ひとつのパラレルワールドとして江戸時代を描いていたことがとても気に入りました。

もうちょっと人物描写を深めてくれたらさらに好きになれただろうと思うとそこは残念でならないのですが、でもじゅうぶんに楽しませてもらいました。


と、いうことで映画がたいそう気に入ったので原作を読んでいるのですが思ったよりも合わなくてなかなか読み進められずにいます。
映画の方が好きだったかも...。


伏―贋作・里見八犬伝 (文春文庫)

伏―贋作・里見八犬伝 (文春文庫)

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