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「DOCUMENTARY of AKB48 No flower without rain 少女たちは涙の後に何を見る?」見たよ


人気絶頂のさなか、創立以来、センターに立ち続けてきた前田敦子が突如、グループからの脱退を宣言した。「絶対的エース」の卒業という嵐に大きく揺れるAKB48の船。ある者はただ涙に暮れ、ある者は果てしのない公開の意味を見失う…。エース不在の総選挙で1位を奪還した大島優子が語る「本当の気持ち」とは?そして迎えた8月。初の東京ドーム公演、続く前田敦子卒業公演で栄華を極めたかに見えたAKB48に、身長148cmの小さなキャプテン高橋みなみが提示した、驚くべき新たな船出とは!?

DOCUMENTARY of AKB48 No flower without rain 少女たちは涙の後に何を見る? 映画作品情報 - シネマカフェ

TOHOシネマズ宇都宮で観てきました。

AKBについて知ってることといえば「まゆゆがかわいい」「ゆきりんが好きだというと女性からひんしゅくをかう」ということくらいでして、実質なにも知らないと言って差し支えありません。ああ、あとはお泊りがバレるとひどいめに合わされるということくらいでしょうか。
左遷や辞めさせられるのはともかく先日の丸坊主はさすがにどうかと思いますよね....。


さて。そんなわけでAKBにはたいへん疎いわたしですが、前作「DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女達は傷つきながら、夢を見る」は映画館で観ました。しかも初日のオンライン舞台挨拶付きの回を観るというよくわからないはりきりようでした。

当時もAKBのことはまったくくわしくなかったのですが、ドキュメンタリー映画は大好きでしたので、そちらの方面の好奇心から観てみたのですが、握手会や人気投票といった目に見える部分の大変さだけでなく、鴨の水かきよろしく裏側からみた生存競争の過酷さも描かれていてそのし烈さは観ていて胸が苦しくなるほどでした。

そんなわけで観ていて気持ちのいい作品ではありませんでしたが、それでもドキュメンタリー映画としてはとてもおもしろかったので本作も楽しみに観に行ってきました。


まず、観ながらずっと頭に浮かんでいた言葉は「とにかくしんどい...」でした。

コンサートや握手会といったファンの前で行う活動っていうのは必要なものだし、これだけ大勢のメンバーがいるわけですから競争があったりその競い合いの中で優劣が生まれて当然だとも思います。彼女たちが必死に競争するすがたがコンテンツとして消費されることについても、それを求める人がいて提供する人がいるだけですから外野がどうこういうものではないと思います。


ですが、そういった表の世界だけでなく、舞台裏でのやり取りを映像として残して映画で消費したり、プライベートでの人間関係についても監視して消費の対象とするのはまともとは思えません。特に後者ですね。20歳そこそこの女の子が公衆の面前で涙を流しながら頭をさげている姿がエンターテイメントの1シーンとして成り立っていること自体がなんかもうゾワゾワします。

「アイドルとして守るべき約束を反故にしたんだから当然」なんて意見もありましたし、その理屈自体は分からなくもないです。でも自分の好きな子があんなふうに泣く姿を見たいかといったらわたしはぜったいに嫌だし、そもそも自分が好きな子が他の男に責められて泣いてる姿なんて見たくないです。


そういえば相手の男性が謝罪したって話はぜんぜん聞かなかったですねー。いやする必要はぜんぜんないのでしなくていいんですけど。


話がすこしそれてしまいましたが、こんなふうに表も裏もふくめて観たときにこれほど不愉快なものはないなと思ったし、こういった仕組みを作っている周りの大人たちには何だかすごい不快感をおぼえます。AKBのメンバーよりもまずはそっちです。


さらにこんなふうに彼女たちのすべてがコンテンツとして消費すること前提で組み立てられていることを踏まえると、先日の丸坊主事件も「過去に同様の問題を起こしたメンバーの処遇をあらためて見られる作品」もしくは「髪が長かりし頃の峰岸さんを見られる作品」という売り文句を付加するために作ったイベントじゃないかとさえ思ってしまうのです。そしてそう考えるとまた不愉快になると...。


映画としてよくまとまっていたことは認めます。
前作の方がおもしろかったと思いますが、出来はさほど変わらずとてもよかったんじゃないかと思います。いい意味でも悪い意味でもすごく気持ちが揺さぶられましたし、演出がうまいことはうたがう余地がありません。


ただ、この作品を観てAKBを支えるシステムやそれを作っている人たちのことはおそらく好きになれないだろうと確信したし、否定・肯定問わずもう言及すべきではないなとも思いました。もし来年またドキュメンタリーが公開されてももう観に行くことはないと思います。



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