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「エンド・オブ・ザ・ワールド」見たよ


世界の終わりが迫っているのに、なぜかのどかな空気が漂う街の風景。旅先で出会うのは、どこかイカれた楽しい連中ばかり。2人の旅のお供は捨て犬とお気に入りのレコード。この旅にはどんな“結末”が待っているのか――?

エンド・オブ・ザ・ワールド 映画作品情報 - シネマカフェ


宇都宮ヒカリ座で観てきました。

「3週間後には地球に隕石が落ちてきて滅ぶことが決まってしまっている世界」を描いた作品でしたが、期待していたような終末感を感じる部分はさほどありませんでしたが、ロードムービーとしてのおもしろさもあり、恋愛要素ありと盛りだくさんな内容でしてとてもおもしろかったです。

とくに多幸感あふれるラストはひじょうにすばらしくてものすごい気分が盛り上がった状態で劇場を後にしました。


さて。

終末を描いたどの作品でもそうなのですが、終末だ!となると多くの人たちは自らの欲の限りを尽くそうと好き放題、やりたい放題しはじめます。食べたかったモノを食べまくったりハッパを片手にセックスしまくったりと、欲求を暴走させて好きなことばかりやりはじめます。

人生残りわずかだと思えば好きなことをぜんぶやりたいと思うことは理解できなくもないのですが、でもそれだけではなく、人々が終末という状況によって生み出されれる何かによって熱にうなされているような不思議な状態になっているような気がしてならなかったのです。


それが何か考えていたのですが、本作の中である人が言った「終末は人々を平等にした」という言葉を聞いてなるほどと感心しました。これは至言です。


終末を迎えることで個人がもっているお金も地位も名誉もぜんぶ意味がなくなり、残された時間も同じになります。終末によって人々は手にできるものがすべて同じになっていると考えれば、この終末以上に人々を平等にするものはないのかも知れないなと思うし、そういったすべての人間関係がフラットになったという異常な状況にも人々は熱狂してしまい、あんなふうにおかしくなっちゃうのかなとも思いました。


わたしも終末がくるなんて言われたらどうしようかなと考えながら最後まで楽しく鑑賞しました。
子どもが小さいうちは家族全員でいっしょに最期を迎えるのが一番いいですし、子どもたちが家を出た後であればマコ*1と二人で本を読んだりご飯を食べながら最期の日を迎えたいです。



ちなみにわたしはキーラ・ナイトレイは笑顔よりも泣き顔やしかめっ面が似合うような気がしていたのですが、この作品を観てあらためてそう思いました。なんか笑顔は怖いけど、泣き顔はすごくキュートなんですよね。もうずっと泣いてて欲しいです。


そういえばこの作品のように隕石やら何やらによってこの世がおしまいを迎える様子を描いた作品というのはわりと少なくない気がしますが、わたしが一番好きなこの世の終わりを描いた映画は「虹の女神」という作品です。正確にいうとこの作品自体は終末でもなんでもなくて喪失感を楽しめる恋愛映画なのですが、この作品の中で撮られた自主制作映画「THE END OF THE WORLD」こそがわたしが愛して止まない終末映画です(一部こちらで観られます)。

この世のおしまいを迎える男女の関係を描きつつ、まさに急展開と言っても過言ではない切り返しによってオチを作るその手際のよさには「へえー」と感心してしまうほどおもしろかった作品です。映画本編も大好きな作品ですが、この「THE END OF THE WORLD」も何度観たか分からないくらい観た大好きな作品です。
# ちなみに終末映画の次点候補は「メランコリア」です。大好きです。


あと小説だと伊坂幸太郎さんの「終末のフール」がとても好きです。
最後だからといってやりたい放題やるのではなく、最後のその瞬間もふだんと変わらず過ごしていたいと思っているわたしは、この「終末のフール」の内容にとても共感をおぼえたことを思い出しました。この映画とはベクトルは違いますが、なんとなくこの映画を気に入った人はこの小説も好きになるんじゃないかと思ったので興味のある方はぜひ読んでみていただきたいです。


終末のフール (集英社文庫)

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