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「フライト」見たよ


高度3万フィートで、ウィトカー機長(デンゼル・ワシントン)が操縦する飛行機が不慮のエンジントラブルを起こすが、機長の咄嗟の判断で緊急着陸に成功し大惨事を逃れ、多くの命を救った。それは、どんな一流パイロットにも不可能な、まさに奇跡の操縦だった。マスコミは彼の偉業を称え、彼は一躍国民的なヒーローとなる。しかし、その後の調査である疑惑が浮上する。彼の血液中からアルコールが検出されたのだ。“ヒーロー”は一夜にして地に堕ちた。あのとき、機内で一体何があったのか? 次々に暴かれる、多くの人々の人生を巻き込む驚愕の事実。彼はヒーローなのか、それとも犯罪者なのか?

フライト 映画作品情報 - シネマカフェ


(注意) 本エントリーは作品の内容に触れている部分もあるので、未見の方はご注意ください。


フォーラム那須塩原で観てきました。


予告は何度か観たことがあったのですが、それを観て予想していたのは上のあらすじに書いてあるような「神がかり的な対応で航空事故をのりきったパイロットが実はお酒を飲んでいたんだけどこれって許されるの?」という部分を争点とするお話だと思っていました。

つまり「飲酒運転だったとしても多くの乗客の命を救ったから英雄なのか?」それとも「いくら乗客を救ったからといっても飲酒運転はゆるされないことなのか?」どっちなの?というところで盛り上がる話なのかと思っていたのです。ところが観てみたらパイロットはアル中でいつもお酒を飲んで周りに迷惑ばかりかけてたんだよね....というお話でしてあまりに予想と違っていてびっくりしました。


映画が好きな人の間では「予告はおもしろそうなんだけど本編はたいそう残念な作品」を予告詐欺と呼んだりしますが、さすがにこの作品のことは詐欺とはいいませんが、予告にだまされたなーとしみじみ思いながら鑑賞しました。おもしろくなかったわけではまったくなくてむしろおもしろかったし、こういった感じで予想をうらぎられるのはサプライズ的なお得感もあって悪くなかったです。


さて。
わたしは本作を観ながら20年以上前に亡くなった祖父のことを思い出しました。

祖父のことはちょっと前にも思い出したときがあって一度エントリーを起こしたことがあるのですが(そのときのエントリーはこちら)、祖父も本作の機長と同じくお酒から離れられない人でした。機長の発言や行動は祖父のそれとすごく似ていて、もう思い出さずにはいられないくらい似かよっていたのです。お酒を飲むためにはウソもつくしどんな犠牲も払ってしまう。依存症という病気なのだから仕方がないんだと頭ではわかっていても、振り回される当事者の視点で観ると正直すごくしんどいです。


観ている時にもそれとなく考えていたのですが、観終えてから思い出してみてもデンゼル・ワシントンの演技は本当に真に迫っていたんだなと思います。飛行機が不時着するシーンはすごい迫力であってインパクトもあったのですが、わたしの記憶に残っているのはそういった派手なシーンではなくお酒に振り回される依存症の人とその依存症の人に振り回される近親者のつらさばかりでした。


いまさらですが、わたしがあまりお酒を好んで飲まないのってあの頃の記憶があるからなのかも知れません。


(関連リンク)


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