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「終戦のエンペラー」見たよ

映画


1945年8月30日、終戦直後の日本にマッカーサー元帥が上陸。マッカーサーは部下のボナー・フェラーズに、ある極秘調査を命じる。この戦争の真の意味での責任者は、いったい誰なのか? それは、日本文化を研究し、日本に対して格別な想いを抱くフェラーズにしか為し得ない“特命”だった…。

終戦のエンペラー 映画作品情報 - シネマカフェ


フォーラム那須塩原で観てきました。

太平洋戦争終戦直後の日本で行われた戦争責任の所在をあきらかにする調査の様子を描いた作品でしたが、歴史に疎くて日本史も世界史も赤点ギリギリだったわたしにも楽しめる作品でした。負けた側である日本人の視点でしかこの終戦をとらえたことがなかったので、統治していた側であるアメリカ視点の物語というのはとても新鮮だったし、勝った方は勝った方でいろいろとあったんだななんていうことを考えちゃいました。

なんか戦争って勝っちゃったらもう負けた相手のことは好きにしていいんじゃないかと思っていたのですが、それなりの思惑はあったにしてもあんなふうに日本の再建について真剣に考えてその実現に尽力していたというのは意外というかおもしろいなと思いました。


話は少し変わりますが、以前から何度も書いているとおりわたしは宮本輝さんの「流転の海」という小説が大好きで毎夏必ず再読しています。


流転の海 (新潮文庫)

流転の海 (新潮文庫)


戦前に一代で財を成した主人公松坂熊吾が終戦直後の日本で事業を立ち上げようとするけれど...というお話なんですが、この作品を読むと戦争終了直後にアメリカが日本を統治していた時代の空気を少しだけ感じることができます。


冒頭でも書いたとおり、わたしは日本史も世界史も苦手で歴史にはまったく興味がありませんでした。わたしにとって世界史と日本史というのはおぼえることが多過ぎるだけでおもしろいと思えない教科でしかありませんでした。なのでわたしは歴史に対してなにも知見がありませんが、だからこの作品をとおして見えた戦後の風景というのはとても大きな影響力を発揮しています。具体的にいうと、わたしが戦後の日本について考えるときはこの作品で描かれている内容がベースになっているのです。


わたしがこの作品を観ていて感じたのは、「普通の人とは段違いに卓越した先見性をもっていた熊吾が観ていた戦後の日本」と「この作品で描かれているアメリカ側から観た戦後の日本」はどこか似ているということでした。そう感じた理由はまだわからないのですが、そのことをつよく感じたし、そのことがこの作品に対して好感をおぼえる一因になっているような気がします。


今年はまだ「流転の海」を読み直していないので、それを一度読み直してからもう一度この映画を観てみたいと思います。


(関連リンク)


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