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「クロニクル」見たよ


高校生のアンドリュー、マット、スティーヴは、ある日特殊な能力を手に入れる。手を触れずに女子のスカートをめくったり、雲の上でアメフトをしたり。3人の退屈な日常は刺激的な日々へと変わっていく。しかし、アンドリューがあおってきた車を事故らせたことから、チカラに翻弄され始め…。

クロニクル 映画作品情報 - シネマカフェ

TOHOシネマズ宇都宮で観てきました。

海外では昨年既に公開されていてかなり好評を博していたのですが、日本での上映予定がまったくなくてもはや劇場で観ることはかなわないとあきらめていました。ところが、今年の夏直前くらいに急に公開がきまったという情報が飛び込んできましてそれはもう大喜びしたわけですが、よくよく調べてみるとなんと公開されるのは首都圏だけでしかも上映期間は2週間限定というたいへん厳しいものでした。

わたしが住んでいるのはどう考えてもふだんは首都圏として扱われていない栃木県。

一部では栃木と肩を並べて北関東の覇権を争っているはずの茨城県が首都圏として扱われているというたいへんいかがわしい噂を耳にしたことがあるのですが、我らが栃木県が首都圏として扱われた事例は残念ながら寡聞にして存じ上げません。一般的に首都圏と言えば、東京、神奈川、埼玉、千葉というイメージがあるようですし、わたしもその意見には同調せざるを得ません。

ところが、藁をもつかむ思いでインターネットの海へと旅立ってみると「首都圏整備法」という法律があることを知り、そこに以下のとおり定められていることを知りました。

第二条第一項の政令で定めるその周辺の地域は、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県、栃木県、群馬県及び山梨県の区域とする。』と定めている。

首都圏整備法 - Wikipedia


なんと法律的には栃木は首都圏だったんですね。

北関東のライバルである群馬や茨城、さらには関東ですらない山梨まで加わっていることにはいささか不満をおぼえますが、でも栃木が首都圏に加えてもらえるならもうそういう細かいことはどうでもいいです。


栃木は首都圏なんだ!やったぞ、栃木!


というわけで「首都圏限定」っていうならもちろん栃木でも上映してくれるよね!という、呪いのようなわたしの願いが通じたのかどうかわかりませんがなんと栃木でも無事本作が上映されることになりましたので公開直後に観に行ってきました。


本作はある出来事をきっかけに超能力を手に入れた高校生3人が人生を一変させるというお話ですが、期待どおりたいへんおもしろかったです。


人と接するのが苦手で童貞力が非常に高いアンドリューといとこのマット、そしてアメフト部に所属していて学内でも人気者のスティーヴという接点がまったくなさそうな3人が、偶然いっしょに超能力を身に着けたことで一気に仲間としてその仲を深めていくところから物語は始まります。

学内のヒエラルキーという視点で観ればまったく釣り合うことのない3人ですが、「超能力を身につけている」という秘密を共有していることと「その能力を鍛えてあげる」という共通の目的を有している立場であるがゆえにどんどんと仲が良くなっていきます。超能力を使えば使うほどできることは増えていくし、その力をしょうもない悪ふざけに使ってワイワイと楽しんでいる牧歌的な風景は観ているだけのわたしもいっしょにイタズラをしているような気分になって楽しい気分になります。

ぬいぐるみを動かして子どもを驚かせたり、車を動かしておばちゃんを困らせたりとか超どうでもいいことに力を使うところはすごくよかったし、この日常がずっと続いて欲しいと思いながら観ていました。


ところがこんな平和な日常は長く続かず、徐々にほころびを見せ始めます。
この平穏な関係を破壊したのは3人の中でもっとも弱い立場にあったはずのアンドリュー。

一番大人しかったはずの彼が、大きな力を手にしているはずなのに自身の置かれている環境をよい方向にうまく変えられないことへの不満にうまく折り合いを付けられず、暴走してしまって状況はどんどんと悪化していきます。ここで描かれているような「力をもっていなかった弱者ほど大きな力を手に入れた時にその力の大きさをコントロールできずに振り回されてしまう」というのはとてもよくわかる表現だなと思うし、本作で描かれているアンドリューの抱える複雑な心境にはとてもつよい共感をおぼえました*1

わたしは平和に過ごす前半の方が後半の荒ぶる展開よりも好きです。


全体的な感想としては、映画が好きな人の好む系統の作品ではあるけど一般受けはあまりしなそうだなということと、観る前には不思議だと感じていた公開範囲が狭いことや上映期間が短いこともそれなりに納得できるなということでした。


公式サイトはこちら

*1:うまく言えないけど