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「グレート デイズ! 夢に挑んだ父と子」見たよ


車いす生活を送る17歳の少年、ジュリアン。失業中の父親ポールは、息子を愛してはいるが、正面から向き合うことができない。そんな父の態度に不満を募らせるジュリアンは、トライアスロン選手だった若き日のポールをとりあげた新聞記事を見つけ、とんでもないことを思いつく。それは、父親と一緒にトライアスロン最難関の“アイアンマンレース”出場という計画だった!

グレート デイズ! 夢に挑んだ父と子 映画作品情報 - シネマカフェ


失業して落ち込んでいた父が障害をもつ息子にさそわれていっしょにトライアスロンに挑戦...というお話でしたが、観ながら「じぶんもトライアスロンに出てみたいなー」と思わずにはいられなくなるよい作品でした。

ウェットスーツに身を包んだ大勢の人たちがスタート直前に波打ち際へ集まって手を叩きながらお互いを鼓舞しあうところや号砲とともに一斉に駆け寄って泳ぎだすところ、さらに山岳地帯を自転車で走る様子やランニングでひたすらゴールを目指す姿は観ているだけでグッときます。

大勢の人たちが泳ぐ姿を俯瞰でとらえたシーンや山岳道路全体を大きくとらえて大勢の人が自転車で走っている姿を映しだしたシーン、あとは走っている途中で疲れ果てて倒れ込んでしまう人たちが映し出されるシーンなど、トライアスロンの過酷さを徹底的にリアルに描いていたがゆえにぜひ自分も挑戦してアイアンマンになりたい*1という気持ちが観ながらふつふつとわいてきました。

そんなわけでトライアスロンへの熱い気持ちをたぎらせてくれたところはよかったのですが、ひとつ残念だったのはいっしょに参加した息子の必要性というか彼がなぜトライアスロンへ自分も参加したいと思ったのかがよくわからなかったです。

トライアスロンに参加してゴールする。

わたしもランナーの端くれですから、できるかどうか分からないことに挑戦して成し遂げてみたいという気持ち自体はすごくわかります。
100km、200kmのマラソンに挑戦してみたいし完走出来たらきっとうれしいと思います。


でも、トライアスロンに参加したいと言った息子は体が不自由なために自分で泳いだり走ったりするわけではなく、すべてはいっしょに参加する父親に連れられていくだけなのです。この「連れられて行く」というのがどういうことなのか想像しにくいと思うので具体的に例示するとこんな感じです。

  • 泳ぐ  → 息子の乗ったボートを腰に付けてお父さんが泳ぐ
  • 自転車 → 息子を前に乗せて自転車で走る
  • マラソン→ 息子が乗った車いすを押して走る


全部ハードすぎる...。

これだけ見ると「息子が父親といっしょにトライアスロンに挑戦した」というよりも、「父親がすごいハンディキャップを付けてトライアスロンに挑んだ」みたいな話にしか見えません。トライアスロンの練習もがんばっているのは父親だけだったし、息子は練習に付き合ってるだけでがんばっているようにはまったく見えませんでした。


結局、お父さんは息子の乗ったボートを引っ張りながら3.8kmを泳ぎ、息子を載せた自転車で180kmの山岳地帯を走り、さらに息子の乗った車いすを押してフルマラソンを走りきったわけでまさに鉄人!と感心したものの、息子はなんでトライアスロンやりたいなんて言ったの?というのが最後まで納得できませんでした。

いやまあそりゃ二人でゴールしたらすごいというのはわかるんですが、だったら息子の努力の跡も見えてこないと「お父さんがんばった!」以上のものにはならないし、自分で参加したいと言ったはずなのに何も努力らしい努力をしない息子に強烈な違和感をおぼえてしまって最後までそのことばかりが気になってしまいました。


@TOHOシネマズ宇都宮で鑑賞



公式サイトはこちら

*1:アイアンマンといってもロバートダウニーJr社長のアレではないですよ