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「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」見たよ


その日、人類は思い出した―。百年以上前、突如現れた巨人たちに、人類の大半は喰われ、文明は崩壊した―。この巨人大戦を生き残った者たちは巨人の侵攻を防ぐため、巨大な壁を三重に築き、内側で生活圏を確保して平和を保っていた。だが百年、壁が壊されなかったといって、今日、壊されない保証はどこにもない―。

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 映画作品情報 - シネマカフェ


10代、20代のころは格闘ゲームが大好きでゲーセンによく通っていました。

格闘ゲームと一口にいってもじつはわりと幅が広くて、たとえばストリートファイターのような奥行きのない平面で戦う2D格闘ゲームもあれば、バーチャファイターや鉄拳のような奥行きもある3D空間で戦う3D格闘ゲームもあります。

わたしは3D格闘も2D格闘もどちらも大好きでしたが、こういうゲームはどれだけ集中して練習できるかが強くなるためのポイントなのにわたしは両方をほどほどに遊ぶというどっちつかずの遊び方をしていたために、どちらも突出して強いわけでもなく、素人には勝てるけどやりこんだ人にはなかなか勝てないという程度の強さでした。

勝てなくてもゲームは大好きなので毎日あししげくゲーセンには足を運んでいましたが、ゲーセンに行ってゲームを見ていたらある日おもしろいことに気付きました。それは「うまい人が強いわけではない」ということです。

格闘ゲームというのは一言でいえば「自分の体力が減らされる前に相手に攻撃をして体力を減らした方が勝ち」というゲームです。相手から攻撃をされたらガードをするなり避けるなるして体力を減らされないように立ち回り、相手が隙を見せたらそこに攻撃を叩き込んで相手の体力を全部減らすことで勝利となります。

細かい戦い方はゲームごとに異なりますが、格闘ゲームというジャンルにくくられるゲームがやっていることはおおむねこれだけです。

そして上で書いた内容を要素ごとに分割すると大きく3つに分けることができます。

  1. 相手が攻撃してきたらガードをするか避けて体力を減らされないようにする
  2. 相手の隙を見つけて攻撃を仕掛ける
  3. 相手の体力を減らすために間隙なく攻撃を続ける


格闘ゲームというのはこのいずれかひとつの要素でも満たさないと強くはなれません。
いくら相手の攻撃をうまくガードしたり避けたりできたとしても相手の体力を減らさないかぎりは倒せませんし、逆に相手の体力を減らすだけの攻撃ができたとしてもそのチャンスを見つけて攻撃を仕掛けることができなければやはり勝つことはできません。


ゲーセンで見ていておもしろかったのは、コンピューター相手だと流れるような動きで勝利を重ねていくのに、対人戦になると途端に攻撃を仕掛けるチャンスを作れずに負けていく人がわりと多かったということです。相手の体力を奪う攻撃を身に着けていたとしても、コンピューター相手にしかそれを仕掛けるチャンスを作れないのであれば勝つことはできないしつまりそういう人は「うまいけど強くはない人」なのです。

それまではゲームがうまくなれば対人戦でも勝てるようになる、言い換えればうまくなれば自然と強くなるだろうと思っていたのですが、「格闘ゲームがうまい」ことと「格闘ゲームが強い」ことはイコールではないということがわかったのです。
そしてそれを知ってからはじゃあ強くなるためにはどうしたらいいのか?ということを考えて練習することが多くなりました。

その結果として自分がどこまで強くなれたかどうかはわかりませんが、強くなるための練習を考えるようになってからは格闘ゲームがもっと楽しくなったことは間違いありません。そしてそこまでゲームにハマったせいで修士論文の締め切り直前までゲーセンに通っていてあやうく書き上げられないところだったというのはいまとなってはいい思い出話です(無責任)。


さて。

先日、実写版の「進撃の巨人」を観てきました。
原作未読ですのであちこちで話題にあがっていた原作との違いはまったくわかりませんのでその点については一切言及できません。そのため映画単体としての感想となるのですが、まずざっくりとした感想を述べると「期待していたレベルの作品ではなかった」というのが率直な感想です。

ではいいところがまったくなかったのか?というとそんなことはなくて、個々の要素についていえば非常によい出来だったと思います。たとえば巨人たちは非常にうまく撮られていて巨人たちへの嫌悪感と恐怖を同時に植え付けるすばらしいビジュアルだったと思うし、世界観の作りこみもキャストのハマり具合も個人的にはかなりよかったと感じています。

キャストだとミカサ役の水原さんはとくによかったし石原さとみさんの振り切れた演技もすごく好きです。

ところがここまで個々の要素はすごくいいものがそろっているのに、これをひとつの作品として組み立てていく中でフォローのしようがないくらいダメな要素がいくつか入り込んでしまったのか結果としてはおもしろみに欠ける映画になっていたと感じました。

わたしは観ている人を惹きつける力のないストーリーと演出が一番ダメだったと思うのですが、とにかく次の展開が気にならな過ぎて観ているのがほんとうにつらく感じました。

個々の要素がいくらよくてもおもしろくなるわけではないんだなと思ったところで、冒頭で書いた「ゲームがうまくても強いとは限らない」という話を思い出したのですが、結局この作品で頑張っていたのは「巨人の見た目をそれっぽくする」だとか「人が食べられる様子をリアルに再現する」だとか枝葉の部分であって、トータルで映画をおもしろくしようというところではなかったんじゃないかなという気がしています。


とりあえず後編は観ようかどうしようか迷っているところです。


@MOVIX宇都宮で鑑賞